R1-Z突然のエンスト!?NSR250の湿式クラッチから乾式クラッチへ!

信号待ちで突然エンジンが止まってしまった2ストR1-Z。キックも下りないので、ピストンの焼き付き、はたまたクランクの焼き付きか…?

原因もわからないので、エンジン点検をしました。


腰上を分解。シリンダーヘッドを開けてみるとピン?のような物が排気ポートとピストンに引っかかっています!これではピストンが動かないわけです。。

そこからまた点検してみると、引っかかったピンは排気バルブから飛び出たピンでした!
排気バルブに溜まったカーボンがバルブの動きを妨げていたためにピンがバルブから出てしまったようです。

腰上を開けたので洗浄をして綺麗にします!ピストン関係も新品に交換します。

こちらが新品部品のピストン、排気バルブなどです。これで腰上はリフレッシュされました!
組み付け後、試乗もしましたが異音もなくアイドリングも良好です!
OH直後なので、試乗をしてもらいながら徐々に高回転を回してほしいですね!

こちらはMC21のNSR250。湿式クラッチのNSRですが、ヤフオクで手に入れたMC28の乾式クラッチ、相互性の関係でカセットミッション一式の交換依頼!
NSRといえば乾式クラッチのあの音を思い浮かべる人もいると思います!

こちらが乾式クラッチとカセットミッション、オイルシールなど。

クランクケースカバーを外してクラッチ、カセットミッションを取って、入れ替えます!

こんな感じで組み付けました!ミッションが一式で横から取り出せるのはすごく画期的です!
クラッチが目に見える状態で出てエンジンが動くのは違和感がありますが、これが乾式クラッチなんですね!


アンダーカウルなどない状態ですが、全部組みつけ完成!ここには載せていませんがリヤタイヤもハイグリップのダンロップa14の新品タイヤが入ってます!すごくグリップしそうです…
こちらのバイクはヤフオクで購入されたというDトラッカー。よくみるとフロントフォークが沈んでいるように見えます…見えるというより実際に沈んでいます!

 フロントフォークOHのついでになぜこのような感じになっているのか点検してみます。

まずは通常通りに全バラをして、シール関係を新品にしてOHします。

フロントフォークが沈んでいる原因は中に入っているインナダンパでした。憶測ですが、前オーナーがクリップの固定されている位置を加工してずらして奥に入り込んだ位置でクリップを固定したためにダンパもその奥の位置で固定されフロントフォークそのものも沈んだ状態で固定されていたんですね。モタード車ではわざとフロントフォークのストローク量を減らしたりするのでこの方法を真似たのだと思います。

スプリングも無理やり切断した跡が・・・

とりあえずこの状態で乗れないことはないので、お客さんの希望もあり、このまま組み付けます。

ヤフオクもいろんな車両が出品されていますが、外観だけではわからない所もたくさんありますので現車をなるべく自分の目でみて買うことができればいいですね!



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