2016年6月12日日曜日

ゼファー750エンジンOH

今回の修理は、最近中古車でも値段が高くなってきているゼファー750。

お客さんからの電話によるとバイクから異音がしてして突然調子が悪くなったとのこと。マフラーからオイルが出ている?そうなので、安全のためバイクを止めJAFに持ってきてもらいました。

早速エンジンをかけてみると、第2気筒が爆発していなく、確かにそのマフラーの水抜口からオイルがドボドボ出てきています。とりあえずシリンダーヘッドを外して、バルブ、ピストンを点検。


すると、オイルが出ていた第2気筒のピストンが大変な事になっていました…。
わかりますか?第2気筒のピストンヘッド。陥没しています。

これでは、第2気筒のエンジンは回らないはずです。
クランク室からこの穴を通ってオイル上がりしたオイルが燃焼室から排気ポートへ押し出されマフラー側までまわってきていたのですね。

ピストンヘッド陥没の原因は、バルブの脱落によりバルブとピストンが衝突したときなどが考えられますが、今回のは、デトネーションの異常燃焼によりピストンヘッドが溶けてしまった可能性が高いです。






よく見てみると、バルブが当たったよりもピストンヘッド中心が溶けたようになっています。
そして、写真ではわかりずらいですが、ピストンの奥に見える、クランクコンロッドの小端部の上に溶けたピストンの破片がくっついています。




エンジン腰上の部分の、シリンダー、シリンダーヘッド、カムシャフトなどです。
シリンダーは、スリーブが多少傷んでしまっていたので井上ボーリングさんに頼んで、ボーリングをしてもらい、その後オーバーサイズのピストンを組みます。



ピストンの破片がエンジン腰下、クランク室まで入りこんでいるため、念のため腰下も分解して洗浄します。
エンジン本体を車体から降ろします。




ここから、腰下分解します。
上下分割式なので、クランクケースを上下に割ります。





分解をすると、クランクシャフト、ミッションなど、エンジンの大事な部分がどのように組み込まれているか見えてきます。


クランクケース、ミッション、クランクシャフトなどを外し、これからきれいに洗浄していきます。


部品が全部揃えば、組み込む作業に入りますが、デトネーションの異常燃焼が起こってしまった原因が未だ、はっきりわかっていないので、キャブレターや他のところも点検しながら解明することが必要ですね。


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